概要
最近、訳あってAnker747を使っているのですがこいつがなかなか良いと思ったのですが、内容がマニアックすぎて共有する人がいなくて理解されなかったのでインターネットの海へ共有です。
USB-PD充電器において困るポイントは以下
- 電力配分がアホ
- 電力再分配・ケーブル抜き差しによる瞬停
- USB-Cポート数が足りなくなりがち
これらが大体解決してそうな感じがありました。
背景
USB-CがMacBook2016で採用され、充電ポートが全てそれに統一されたことでUSB-PDが知れ渡り広く普及してきました。今日ではUSB-Cによる給電が当たり前のように行われています。
USB-PDについては興味がありプロトコル調べてみたりトリガケーブル自作してみたりで遊んでおり、充電器についても同様に色々買って挙動を見ておりました。
電力再分配について
USB-PDはデバイス側とホスト側が持っているプロファイルがありこれに従って給電を行います。
Anker747の場合、細かくプロファイルを持っているのかわからないですがかなり細かい単位で供給する電力を変更できるようです。150Wというバジェットの中でデバイス側が欲しい最大量をできるだけあげるような賢い挙動をしてくれるのでとても気持ちが良いです。
よくあるのが、充電器側のポートでPC用、スマホ用みたいな感じで分かれており、内部的にはそのポートから捌ける電力が決まっており(30W + 60Wで合計65Wまでなど)プロファイルを制限していて充電器が吐ける最大電力量を超えないような制御になっているみたいです。これの問題点として、デバイス側の都合をあまり考えていないのでPC用にPCを繋ぐ、スマホ用にスマホを繋ぐというようにユーザーが電力を計算して繋ぐ必要があるという点です。当然タブレットやモバブを繋ぎたくなったりAppleWatchを繋ぎたくなったりしますが、充電器のポートごとに出せるプロファイルが制限されているのでこの電力量ならこっちか…とユーザーが考えないと最適な電力で充電してくれません。
持ち運び用の充電器なので外でそんなこと考えてられない&そもそも外で充電する時は急いでるときなので電力制限とか困るというのがあります。
Anker747では3ポートあり、どこにどう繋いでも150Wまできっちり使ってくれます。嬉しい。一応PCマークついてるものが1ポートありますがどこに繋いでも問題なくフルパワー出してくれるみたいです。おそらくPCマークついてるところが優先的に電力が割り当てられる部分なので150Wを超えるようなパワーで早く充電したい場合はここが良いのかも?
ちなみに、150Wを超えるような構成で充電をしてみた(MacBook16(100W)とMacBook15(86W))ところ、70W+70Wと割り当てられていました。バッテリーの残量によってデバイス側が要求する電力を変えているのか、56Wになったり、コロコロ変わっていました。iPad(30W)+MacBookPro(100W)ではMac側が75W受電になってました。ようわからん。
こんな感じでいい感じに電力を分けて給電してくれるので嬉しさがあります。
瞬停
大抵の場合、ケーブルを抜き差しすると一時的に給電を停止して再度使えるプロファイルから選んで給電をします。このとき大体、給電が停止されます。基本的に問題ないんですけど、Rapsiとかさして普通のACアダプタのように使っていると不意を突かれることがあります。これはまあ基本的にはしょうがないんですが、Anker747の場合瞬停がないように見えます。プロファイルの切り替わりで電力は変わってるんですが、受電が0Wになることはないっぽいです。知らぬ間に状況によってコロコロ切り替わってるみたいだし、どうなってるんですかね。すごいけど、どうなってるのこれ。
ケーブル抜き差し
よく使ってるのが、中華の怪しいやつなんですがこれのアホな点がケーブルをそのポートに刺した時点でそのポートの最大電力を予約してしまうので仮に何も繋いでいなくても出力電力が制限されてしまいます。これは腹がたつ。Anker747に限らないとは思いますが、今回のではこのような挙動はありませんでした。
ポート数&電力
見ればわかるとおりUSB-Cが3ポート、USB-Aが1ポートで最大150Wまで給電できます。なんだかんだ言って外でこれを使う時は急いでる時で、PCを充電したいとなるとついでにスマホも、あとモバブも、みたいな感じになり結局フルポート使ってること多いです。
150W多すぎだろいつ使うんだよとか言ってたんですが、なんだかんだ言って使ってます。
旅行とかだと寝てるときに全部つなぎたいのでこれくらいあると嬉しいです。今まではUSB-C1ポート+USB-A1ポートの65W使ってたんですがPC繋いでスマホ繋いだらもうPCは45W給電になってしまうし、USB-Aをさらに繋ぐと30W+20W+15Wとかになってしまい渋さがありました。あとモバイルバッテリもスマートウォッチも充電したいよね、iPadとかも…
そんなにデバイスを持ち運ぶなというご指摘には反論できません。オタクは荷物がでかい。
課題に感じる点
- 高い
- 少しでかい
- 熱い
- 高い
- 高い
とにかく高い。1万5000円は流石に・・・高い。個人で買うには高いですね。会社とかで買ってもらうと良いと思います。あとフルロードかけると熱いです。触った感じ65度くらいにはなってます。でもフルロードかけることはほぼないのでぬくい程度です。
常に持ち運ぶとしたらちょっとでかいかな・・・というのはありますがUSB-Cが3ポートもあれば目を瞑れます。
以上、書き殴りでした。